確定拠出年金の運用商品を選びたいけれど「種類がたくさんあって分からない」という方は多いかもしれません。今回はそんな方のために、確定拠出年金を選ぶ場合に必要な「元本確保型」「元本変動型」といった商品の詳細や、選ぶ際のポイントを詳しく解説していきます。これから運用商品を選ぼうと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

確定拠出年金の運用商品は2種類

確定拠出年金の運用商品は2種類

確定拠出年金の運用商品には、次の2種類があります。

  • 元本確保型
  • 元本変動型

いずれも、確定拠出年金の運用商品を選ぶときに必要な知識です。それぞれどういった商品で、どのような仕組みになっているのかを理解しておくといいでしょう。ここではそれぞれの詳細をご紹介しますので、参考にしてみてください。

1.元本確保型 

「元本確保型」とは、元本(元手となるお金)が確保される商品です。具体的には「定期預金」と「保険」があります。商品を満期まで保有すれば、元本と利息を受け取ることが可能です。

「元本確保型」では元本が減るリスクはありませんが、金利が低い場合、大きな資産を増やすのは難しいでしょう。また保険商品によっては満期前の解約により、元本割れしてしまう可能性があるので注意が必要です。

2.元本変動型 

「元本変動型」とは、元本が運用により変動する商品をいい、具体的には「投資信託」が挙げられます。「投資信託」は、投資家から集めたお金を資金としてまとめ、専門家が株式や債券などを運用し、そこから生まれた利益を投資家に還元する商品です。

「元本変動型」は株価や金利動向による運用成績によって、資産が増加することもありますが、値下がりして元の投資額を下回ってしまう可能性もあります。

確定拠出年金の運用商品を選ぶ際の3つのポイント

確定拠出年金の運用商品を選ぶ際の3つのポイント

確定拠出年金の運用商品を選ぶ際のポイントには以下の3つが挙げられます。

  • 投資対象
  • 運用方針
  • コスト

確定拠出年金の運用商品はたくさんあり、どのような視点で選んでいけばいいのか分からない方も多いでしょう。ここでは、運用商品を選ぶ際のポイントを詳細にお伝えします。

1.投資対象

商品を選ぶ場合は、その投資信託が「運用の対象が何なのか」を確認するようにしましょう。投資対象は「株式」「再建」「不動産信託(REIT)」などさまざまです。また投資先についても、「国内」の資産に投資するもの、「海外」に投資するものとがあります。

投資対象によってリターンやリスクが変わります。リスクを減らすには、異なる対象資産に分散して運用するのがおすすめです。また、投資信託には複数の資産に分散してリスクが減らせる「バランス型」と呼ばれる商品もあるため、そちらを利用するのもいいでしょう。

2.運用方針

運用方針も、確定拠出年金の商品を選ぶ場合に注目するようにしましょう。運用方針は、以下の2つに分かれます。

  • インデックス(パッシブ)型
  • アクティブ型

運用方針には他に「バランス型」がありますが、まずは上記2つを理解しておくといいでしょう。それぞれ特徴が異なっており、どちらを利用するかでもリターンの可能性や信託報酬も変わってきます。ここでは詳しく説明していきますので、チェックしていきましょう。

インデックス(パッシブ)型

「インデックス型」は、株式指数を参考指標(ベンチマーク)とし、それと同じ値動きを目指す投資信託です。ベンチマークの代表的な例には「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」があります。

「インデックス型」は市場の動きと連動するため、投資初心者でも値動きが分かりやすいのが特徴です。また、ベンチマークに連動した運用を行うため「信託報酬(運用管理費用)」が低く抑えられています。商品を選ぶ場合は、対象ベンチマークに連動した成績を残しているのかを確認してみてください。

アクティブ型

「アクティブ型」は、ベンチマークを上回る投資効果を目指す投資信託で、積極運用型ともいわれます。運用会社が企業の調査や分析、検証を行い、投資信託の運用を行うものです。「アクティブ型」は運用にコストがかかるため、「インデックス型」よりも、信託報酬が高い傾向にあります。

「インデックス型」と比較して大きなリターンが得られる場合もありますが、資産が目減りするリスクもあり、注意が必要です。商品を選ぶ場合は、目標ベンチマークを上回る成績があるかをチェックするといいでしょう。

3.コスト

商品を選ぶうえでは、かかるコストを把握することも大切になってきます。投資信託を運用・管理するためには、手数料として「運用管理費用」が発生します。こちらは利益に関わらず発生するため、リターンとの兼ね合いやサービスの水準に見合っているかを確認することが大切です。

また、同じ投資対象の他の商品とコストを比較するようにしましょう。確定拠出年金で投資信託を選ぶ場合は、購入時の販売手数料や解約時の信託財産留保額はかからない場合がほとんどです。しかし、運用商品を選ぶ場合は、こういった手数料もチェックしましょう。

企業型DCの運用は長期にわたって増やすことが目的

企業型DCの運用は長期にわたって増やすことが目的

企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用は、長期にわたって増やすことが目的です。投資初心者だと「定期預金」を選びがちですが、企業型DCを導入するなら、将来的な資産を合理的に増やしていける方が安心でしょう。

運用商品にはそれぞれ特徴があり、種類も豊富です。今回ご紹介した商品の選び方を参考にして、ご自身のマネーライフプランにマッチしたものを選択していきましょう。

当社サンワプライニングでは「企業型DC」と「iDeCo」のいずれについてもプロの視点から、アドバイスしています。制度設計や導入だけでなく、運営上の事務手続きもサポート可能です。ご興味がおありでしたら、ぜひお問合せフォームよりご連絡ください。

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